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第5回プロデューサー列伝 堀江貴文氏
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ここ1、2年で、いわゆるWeb制作会社的なBtoBのビジネスから、コンシューマ向けのBtoCのビジネスに重点を移しつつあるように感じますが……。
 うちは制作会社だとは一言も言ったことはありませんし、もともとインターネットというものが何なのかということをずっと考えてきました。私がこの商売を始めたのも、いろいろなものがインターネットを使うことによって大きく変わっていく可能性があって、その変わっていく過程のなかですぐに変わるものと変わらないものがあって、変わらない人たちよりも先に変われば、その分さやが抜けるからです。ファーストムーバーがたくさん得を得られるわけですね。そうすると、早く動いたほうがいいということになるわけです。
 ただ前提条件として、いかに世の中の人がインターネットを使うようになっていくのか、ということがあります。今でこそいろいろなことがやれるようになったわけですけれど、やれるようになるまでは会社の体裁を整えていかなくてはいけないですし、お金も稼いでいかなくてはいけない。とはいえインターネット以外の商売もできませんから、Webの構築も手がけてきたというわけです。

会社を設立された当時(1996年)のお話しをお聞かせください。
 自分で会社を始めることに不安はありませんでしたね、まったく。それどころの騒ぎではなかったですね、世の中で起こっていることが。その当時起きていること、あるいはまだまだ起きていないことも含めて、イマジネーションの世界のなかで「ぐわーん」と広がっているわけですよ。「うわ、こんなこともできる、あんなこともできる」って。「やばいよやんなきゃ」という気持ちのほうが強くて、不安なんてありませんでしたね。
 当時はあるコンピュータ関連の会社でアルバイトをしていたんですが、「遅すぎる」と思ったんです。「もっと速めないとやばいよ」「今人を説得してる場合じゃないよ」って。当時は普通の人が名刺の中にメールアドレスを書いているなんてありえない世界だったわけで、そんな時代にいくらコンピュータ関連とはいえ、説明したってわかってもらえないですよ。「ほんとにWebってすごいんですよ」って言ってもアルバイトのたわごとで、信用がないわけですね。もう説明しているほうが無駄じゃないですか。分かってくれる人たちとやったほうが早いわけです。お客さんの中には少数ですけどそういう人たちがいたわけですね。その人たちを相手にしたほうが商売も早く立ち上がるし、早く自分の理想の姿に近づけると思いました。

オフィスにて
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